■オキクルミ:ミックル

Name オキクルミ:愛称 ミックル
作家 Annette Himstedt(ドイツ)
2005シリーズ
「Dernea」97cm

2005年、発表されたアネッテドールのテーマは民族。個性豊かな、多種多様の民族の子供達が、力強く、魅力的に表現されている。

2005年シリーズで特筆すべきは「肌」なのではないかなと私は思う。Kinderシリーズ※は、ビニールにオートマチック塗装で仕上げられている。つまり、機械で彩色しているのだ。が、この、機械仕上げとは思えない、素晴らしい彩色!
(※Annette Doll はポーセリンのMasterpiecesシリーズ、小さなポーセリンMiniaturesシリーズ、ビニールのKinderシリーズ、夏に発表される同じくビニールのSommer Kinderシリーズの4種類が1年ごとに発表される。詳しくはAnnette Himstedt公式サイト参照)


白人の子も、よくありがちな「美しい白肌」ではない。そばかすのある活き活きとした白肌である。東洋の子の細やかでみずみずしい肌。黒人の美しくつややかな肌。そして、Derneaの風を受け、割れたような頬の質感、赤味。どれも素晴らしいと思う。

自然のただ中に生きてきた証のような肌と、切実そうに、何かを思う眼差し。2005年シリーズが発表されて、私はDerneaに一目惚れしてしまった。

Derneaは、ネイティブアメリカン、アパッチ族の少女。 ネイティブアメリカンで最近話題なのはホピ族。宗教儀礼や芸術活動にいそしむ平和的部族。アパッチ族は狩猟と略奪を生業とする戦闘的な部族。
平和と略奪なら、平和の方のホピ族にまつわる名前にしようかと考えたりした。…しかし、アパッチにしてみれば、略奪と戦いこそが部族のアイデンテティーだ。 Derneaに正反対の部族の名前を付けるのもひどいことかもしれないと思い直したりした。

アパッチで知られた名前は「ジェロニモ」。ジェロニモはちょっとな〜。ジェロニモの本名はゴヤスレイ。それもどうかな。ちょっと、ごつい響きだな〜。しかも、意味は「あくびをする者」。ロマンチックじゃないな〜。


ネイティブアメリカンの他部族じゃあんまり近い。いっそ日本列島において先住民族、北の人間として強いアイディンティーを持つ「アイヌ民族」にまつわる名前はどうだろう、ということで「オキクルミ」を思いついた。
日本列島における、深い文化、思想、宗教観を持つ少数民族・アイヌの勇敢な英雄神の名前なら、アパッチ族の少女も納得してくれるのではないかと思ったわけだ。

オキクルミはアイヌ人の始祖ともされる少年の姿をしたカムイ(神)。足から真っ白な神光を発したり、剣から炎を出したりして格好いい。魔術師でもあり、様々な道具を考え出す存在でもある。可愛い少年神なだけに、恋をしたりして魅力的なのだ。

と、ふと「せっかくだもん。少年ということにしてはどうだろう」と、思い始めた。我が家には男の子がいない。長髪の美少年、いいぞ、いいぞ、と心が弾んだ。

かくして、勇敢で思索的な戦士が、我が家に舞い降りたのでありました。

 


■雀:ちゅんちゅん

Name 雀:愛称 チュンチュン
作家 Annette Himstedt(ドイツ)
2003 シリーズ
「Tammi」79cm

私がアネッテさんを初めて意識したのは2003年だった。1986年のPaulaをヤフオクでお迎えし、その作者であるアネッテさんについて、熱心にネットで調べた。
日本語で書かれたアネッテさんの情報など皆無に等しく、唯一見つけた日本語のサイトが「ドール&ベアー」さんだった。このネットショップから、私は2004年、Emilieをお迎えすることになる。

その時、ショップに載っていたのは2003年の子達。Tammiも確かにそこにいたのだが、当時はちっとも心惹かれはしなかった。

1986年生まれのPaulaは、すごく暗くて強い意志があるように思えた。そんな彼女に惚れた身としては、2003年のこはどの子もあまりに可愛すぎ、優しすぎるように思えた。

…ところがである。アネッテドールを通して交流を始めた人形友達は、みんな2003年の子達を可愛がっている。愛の力で撮った写真の力は絶大だ。私は、みんなが撮った2003年の子達を見るうちに、どんどん2003年の優しい魅力に吸い込まれてしまった。透明感のあるやわらかそうな肌。ふわふわのヘアスタイル。まるでおとぎの国の妖精のような、神秘的な子供達。

とかく細め、つり目にされがちな東洋人だが、アネッテさんの生み出す東洋人は、とても可愛い。ぱっちりした目に綺麗な二重だったり。そんな中、チュンチュンは一重。はれぼったいまぶた。私はそこが良いと思った。カタログにはブラウンアイと書いてあるが、本当は不思議な黄色い目をしている。遠くにいても近くにいても、ピタッと視線が合う。アイコンタクトばっちり。モンゴロイドの血が共鳴するんである。


■鶉:うずら
Name 鶉
作家 Annette Himstedt(ドイツ)
2004 Street children シリーズ
「Emilie」81cm

2004年のアネッテさんの子達はみんな私好み!中でも、エミリエはいじけた口元が気に入って、寝ても覚めてもエミリエちゃん…。
お迎えを我慢してていたら、全身が蕁麻疹に。自分の欲望に根負けしてお迎えしたわけですが、負けて良かった(T_T)本当に可愛いくて、可愛くて、可愛くて…鶉の何より可愛いところはそのいじけた口元だと思う。それと、茫洋とした眼差し。ぼんやりと、心の内側をたゆたうような表情をしている。
それと、チャームポイントはなんといってもこの頭のてっぺんのちょんまげ。髪をほどいて、ストレートヘアーにしているEmilieちゃんもみかけるけど、私はだんぜん、このデフォルトのちょんまげスタイルが可愛いと思っている。
鶉があまりに可愛くて、私はこのサイトを立ち上げた。とてもじゃないけど、こんな可愛い子をひとりで愛でていたら、破裂しちゃうなあ、と思ったのだ。
サイトを通して、たくさんの人形友達に巡り会った。つまりは、鶉がお友達に引き合わせてくれたのだと言えるだろう。

サイトを通して出会ったみなさんのおかげで、私はFinaを海外のショップから購入する勇気を得た。鶉をお迎えしたのは日本のショップ。海外通販の方がずっとずっと安価ですむとは知っていても、語学が苦手な私としては、とても海外通販をする勇気がなかった。
多分、鶉をお迎えした時の私には、そのお迎え方法が妥当だったと思う。お店もとても丁寧で親切で感謝している。

■JJ:じぇいじぇい

Name JJ
作家 Annette Himstedt(ドイツ)
2004 Street children シリーズ
CULB DOLL「Fina」95cm

毎年、アネッテクラブの会員にのみ販売されるCULB DOLLがいる。ちょっとスペシャルな人形。2004はFinaとSina。身近で愛らしい。それでいて、どことなく思慮深さも感じられる素晴らしいふたりだ。

アネッテさんはとても太っ腹で、公式サイトで注文すれば、写真集のように素敵なカタログを無料で送ってくれる。アネッテクラブは、5月から次の年の4月までが一年。春に届いたカタログには2003年のクラブドールのカタログが入っていて、2004年のクラブドールはチラシのみが挟まっていた。
しかし、そのぺらっとした一枚のチラシは私を釘付けにした。その可愛さもさることながら、自在にポーズを取るボディーの仕組みに心を奪われたのだった。しかも、身長は95cm!!完璧だ、と思った。

Sinaちゃんは、深い茶色の瞳をしていて、Finaちゃんは、綺麗な青い瞳。肌の色はFinaちゃんの方が白い。顔の美人さで言うとSinaちゃんの方が、美人だと思う。そのためか、Sinaちゃんのほうが人気が高く、即Sold Outになっていた。

でも、私は一目でFinaちゃんが好きになった。きっと話が合うと確信を持った。無二の親友になりそうな予感である。(親ばかですっ(*^_^*)思いこみです)
私はジャニス・ジョプリンがとても好きで、Finaちゃんは、彼女にとても顔立ちが似ていると思ったことも、お迎えの理由の一つ。ジャニスはかわいそうな少女時代を過ごしたけど、FinaちゃんにはJJと名前を付けて、ジャニスの分も愛情たっぷりに可愛がろう!と、そう思った。


■Paula:ぽーら

作家 Annette Himstedt(ドイツ)
1986 barefoot children シリーズ
「Paula」66cm

この子をお迎えして初めてAnnette Himstedtさんを知った。Paulaはアネッテさんの初期シリーズ。現在のアネッテさんの子達のスタイルの良さに比べると、非常に手足が短く、ちょっとかわいそうなボディーだ。
しかし、そのボディーも含め、初期の子達には独特の魅力があると思う。その暗さ、真剣な眼差し…Paulaは、我が家で一番の美人だと、つくづく思う。物静かで知的な表情は眺めていると時間を忘れるほど魅力的。

美人なんだから、ドレッシーにしてやりたいと思うが、ドレスを着ると急に魅力が減る。カジュアルな服も似合わない。いろいろ着替えさせてはみたが、デフォルトのワンピース以外で似合う服を見つけられないのだ。逆に言えば、この服が本当にシンプルで可愛らしく、彼女のボディーにぴったりということなのだろう。

何を思ってか、ヤフオクを見ていた。で、Paulaに出会った。うつむいてたたずむ少女人形に一目ですっかりときめいた。速攻、ヤフーIDを拾得、迷うことなく入札。無事落札してから、迷いだした。夫は会社を辞めると言いだし、私はまだpaulaを落札したことを話していなかった。生活の不安のあるなかで、人形どころではないのではないか、と思った。

反則だけど、出品者の方に事情を説明しキャンセルを申し出た。しかし、出品者さんは「貴方が本当に欲しいと思っているのが分かるから貴方に譲りたい。支払いは分割で良いです」とのこと。地道に半年かけて支払いをすませ、彼女がやって来たのは落札から半年近く経った日だ。

Paulaをあきらめなくて本当に良かったと思う。